埼玉 / 熊谷五家宝 たねに
埼玉県熊谷の郷土銘菓がある。懐かしさを覚える素朴な味わいのきなこをまとった「五家宝(ごかぼう)」。江戸末期創業の「たねに」では、その原型ともいえる青大豆を使った竹色の五家宝を一から手づくりしている。
その味と技を受け継ぐ5代目の内ヶ嶋さんは、手間を惜しまずすべて手づくりしているとのこと。山形県産の青大豆を使うことで、独特できれいな竹色の和菓子が生まれる。ほのかな甘みと香り高い風味をまとい、もちっとした歯ざわりのたねとの組み合わせは素朴ながら深い味わいがある。
五家宝のたねを和菓子屋に卸すたね屋が原点だが、後世に伝統の味を残したいと五家宝をつくりはじめたという。一般的な五家宝は、黄色いきなこを使うのが主流になっているが、たねにでは、今でも変わらず青大豆を使い、きなこづくりから自家製する希少なお店だ。
たねにでつくるのは、この五家宝だけ。そのこだわりには、代々続く強い信念を感じる。たった二人でつくっているため生産できる量は限られるが、その分確かな味がある。一度食べるとわかるこの風味を味わってもらいたい。
店舗情報
店名 |
五家宝 たねに |
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住所 |
〒360-0041 |
電話番号 |
048-521-2667 |
最寄り駅 |
JR高崎線熊谷駅から徒歩10分 |
営業時間 |
9:00〜18:00 |
公式HP |