どこか懐かしいような静かな街を歩きながら現れた素敵な店構えに、扉を開ける気持ちも高まる。銘菓の「千歳くるみ」をはじめ、くるみを使った「くるみすはま」、「木公」や冬季限定の「最勝柿」など、素材にこだわった伝統の菓子をご家族で丁寧につくられている。

どれも素材を感じる、シンプルでおいしい和菓子にホッとする。京都で修行され、その後四代目を継がれた店主の城戸口さんは、受け継がれる伝統を守りながら、よりお店のことを知ってもらいたいという。そして、今回紹介した「千歳くるみ彩（いろどり）」のように、「彩霞堂」が彩りのある活気あるお店にしたい、とそんな想いを語っていただいた。

金沢観光から少し足を伸ばしてみて、近隣にもいくつかの老舗和菓子屋がある場所なので、和菓子屋めぐりも楽しめるはず。