カステラといえば長崎カステラ、の印象が強いがそれより約15年前にここ平戸に伝わっていたそう。それならば「平戸かすてら」とあえて言いたい熊屋の看板商品の「二百年かすてら『暦』」は今や、台湾でも人気商品となり、銘菓の「牛蒡餅」をはじめ、最近売り出された「どら焼き」は早くも話題の商品となるなど注目度が高いものばかり。

老舗が変わらず人気であり続けるのは大変なご苦労もあるだろうが、そこには八代目となる店主の熊屋さんのご活躍がある。有名和菓子屋での修行ののち、IT企業の会社員も経験されたという経歴がおもしろい。

従業員の働きやすい環境にしていきたいと改革に取り組まれ、守っていくだけでなくおもしろいことをされたいという。

とはいえ、約250年以上平戸の人たちに大切にされたからこそ続いているという想いは強く、大きくするよりもおいしいものをつくり続けることを大前提に、和菓子を通じて平戸のことももっと知ってもらいたいとのこと。この和菓子との出逢いをきっかけに、ぜひ異国情緒と歴史を感じる平戸を次の旅先に！