高知 / 桂浜浜口福月堂
高知県の野根(現在は東洋町)の地ではじまったという「野根まんじゅう」。明治維新後に初代重太郎が帯刀を捨て和菓子屋を創業した、明治時代から続く「浜口福月堂」。今は高知市の景勝地、桂浜近くに本店を構えている。
3代目の頃、昭和天皇陛下献上のお茶菓子として有名になり、以来、野根まんじゅうだけをつくりつづけている。その変わらぬ味は、素材に余計なものは加えず、つくり方はとてもシンプル。だからこそ素朴で飽きない味へのこだわりがある。秘訣は「おいしく、身体にやさしいものを丁寧につくること」だという。
北海道十勝産小豆と砂糖のみで、昔ながらの製法で自家製したこしあんは、雑味がなくあっさり。小麦粉に純米酒でほんのり風味づけした薄皮生地で包まれ、素朴で質の良い味。ひとくちサイズで何個も食べてしまうほどにあんこ好きを唸らせる味だ。
親しみを感じる人柄の5代目の濱口さんご夫妻。野根まんじゅうには、お二人がつくるからこその優しい味わいを感じる。高知ならではの柚子、塩や地酒の酒粕などの素材を使った新商品「酒粕まんじゅう」をはじめ、地元に根づいた和菓子づくりをしていきたいという。桂浜を訪れた際には懐かしい趣のあるお店にぜひ立ち寄ってみてほしい。
店舗情報
店名 |
浜口福月堂 |
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住所 |
〒781-0270 |
電話番号 |
088-837-2525 |
営業時間 |
8:30~18:00 (冬期8:30~17:00) |
公式HP |