甘辛問答無味感想 vol.8 | 旅するように和菓子と出逢う(旅わが)

月に願いを

甘辛問答無味感想 vol.82022.09.01

甘辛問答無味感想 vol.8
月の土地が売られているのを


ご存じですか?


アメリカの会社が取り扱っています。


これが結構安くて


1エーカー(1,200坪)2,700円です。


1坪たったの2円ちょっとです。


販売代理店(?)のサイトを見ると、


法的にクリアできているようなことが


書いてありますが、


一種のアメリカンジョークなのでしょうか。


しかし、月面を勝手に売り買いするなんて、


「セーラームーン」の国の住人から見ると、


月に代わってお仕置きしたくなりますよね。






秋なので、お月見の話をしましょう。


お月見といえば十五夜ですが、


十三夜のお月見って、ご存じでしたか?


昔はお月見を2回するのが


習わしだったそうです。





まず十五夜(令和4年は9月10日)の


月を眺めて、


翌月に十三夜(同10月8日)の月を眺める


というのが本来のお月見だそうです。


でも、なぜ十三夜なのか?


これは諸説あるそうですが、


はっきりしていません。


十五夜は中国起源で、


十三夜が日本発祥らしいです。


あえて未完成なものを愛でるところに


日本人らしさを感じます。






日本的な感性は、夜ごとに変わる


月の呼び名にも表れています。


満月の後、


月の出は少しずつ遅くなります。


月を待つ気持ちが呼び名に表れていて、


これがおもしろい。


たとえば、


17夜目は立待月(たちまちづき)と


呼ばれます。


立ったままでも待てるからです。


18夜目になると座って待つので、


居待月(いまちづき)。


19夜目は夜遅くなり寝て待つから、


寝待月(ねまちづき)。


20夜目になるともう深夜なので、


更待月(ふけまちづき)となり、


やがて有明の月になっていきます。


寝不足になりそうです。


要は満月だけが、


お月見ではないということです。






お月見の時にお団子を供えるのは、


収穫に感謝してのこと。


一緒に栗やお芋をお供えすることも


あります。


お月見団子は手で丸めるだけの


素朴な和菓子なので、


大きさが違ったり、


形がいびつだったりしますが全然OKです。


それが自然だし、


月も姿が変わるので。





1969年、人類は月に到達しました。


その後、月面開発はどうなったのか?


これからも月の姿が変わらないことを


祈ります。


月の模様がウサギじゃなくて、


ネズミになったりしたら、どうします?
甘辛問答無味感想とは