五県をめぐる、水まんじゅう食べ比べ。 | 旅するように和菓子と出逢う(旅わが)
五県をめぐる、水まんじゅう食べ比べ。

梅雨が明けると、急に夏がやってくる。

そんな季節の変わり目に食べたくなるのが、水まんじゅう。

葛や寒天で包まれた、つるり半透明の生地。その奥には、ひんやりと甘いあんこ。

今回は、日本各地の老舗が手がける水まんじゅうを集めてみた。

食べ比べながら、自分好みの「涼」を見つけてほしい。

大垣が育てた、涼の主役

シン・金蝶堂|水まんじゅう

岐阜/大垣

シン・金蝶堂 水まんじゅう
シン・金蝶堂 水まんじゅう シン・金蝶堂 水まんじゅう

岐阜県大垣市は、水まんじゅう発祥の地ともいわれる町。船町にできた集いの場所“船町ベース”にある「シン・金蝶堂」は、文久2年創業の老舗だ。大垣名物「水まんじゅう」、ひんやりつるりと食べられる涼の味わい。プルプルとした食感の中にこしあんの甘みに癒される。お店では井戸から汲み上げた水で食べられるのも面白い!

丹波の名水が生む、なめらかな涼

明正堂|水まんじゅう

兵庫/丹波

明正堂 水まんじゅう
明正堂 水まんじゅう 明正堂 水まんじゅう

兵庫県丹波市柏原(かいばら)は、織田家ゆかりの城下町。昭和3年創業、90年以上続く「明正堂」は、駄菓子屋から和菓子屋へと姿を変えながら、長く地元で親しまれてきた。

厳選した極上本葛粉を使い、葛と合うように仕立てた特製こしあんを包む。口に入れた瞬間になめらかに溶け、あんの味をしっかり感じられるのが持ち味だ。見た目も涼やかで、夏の贈り物にもぴったり。

龍泉洞の水と出逢う

中松屋|水まんじゅうと龍泉洞の水セット

岩手/岩泉

中松屋 水まんじゅうと龍泉洞の水セット
中松屋 水まんじゅうと龍泉洞の水セット 中松屋 水まんじゅうと龍泉洞の水セット

岩手県岩泉町は、鍾乳洞「龍泉洞」の湧き水で知られる町。昭和元年創業、栗菓子の老舗として東北で名を馳せる「中松屋」は、この豊かな水源に囲まれた場所にお店を構えている。

夏だけ味わえるお店特製の濃厚な栗あんと、ひんやりつるりとした葛を組み合わせた水まんじゅう。セットの龍泉洞の水と一緒に器へ入れ、スプーンで水ごとすくい上げて食べるのがおすすめの楽しみ方。

伊豆の老舗が届ける、上品な涼

菓子舗 間瀬|水まんじゅう

静岡/熱海

菓子舗 間瀬 水まんじゅう
菓子舗 間瀬 水まんじゅう 菓子舗 間瀬 水まんじゅう

静岡県熱海市網代(あじろ)。明治5年創業、150年以上の歴史を持つ「菓子舗 間瀬」。

富士山の雪解け水をろ過した軟らかな水と、上質な北海道産小豆から炊き上げる自家製こしあん。吉野葛粉を職人が丁寧に練り上げた生地で、丹念に漉したこしあんを包む。小豆の風味がありながら甘さは控えめで、後味はすっきり。曲げわっぱ風の箱に添えられた笹の葉が、上品な和の涼を演出する。

市場の粋を届ける、竹かごの涼

茂助だんご|水饅頭市場かご

東京/豊洲

茂助だんご 水饅頭市場かご
茂助だんご 水饅頭市場かご 茂助だんご 水饅頭市場かご

明治31年創業、120年以上の歴史を持つ「茂助だんご」。日本橋魚市にはじまり、築地を経て、現在は豊洲。日本最大の市場とともに歩んできた老舗和菓子屋だ。

もっちりプルンとした葛と寒天の生地に、なめらかな自家製こしあんを包んだ「プレーン」。マンゴー果肉がごろっと入った濃厚な「マンゴー」。粒の食感がアクセントの「ブルーベリー」。

見た目にも涼し気な竹の“市場かご”に詰められており、夏のギフトとしても映える一品だ。

水まんじゅう、食べ比べ早見表

産地お店商品名特徴
岐阜/大垣 シン・金蝶堂 水まんじゅう
  • 大垣名物「水まんじゅう」
  • ひんやりつるりと食べられる
  • やさしい甘みのこしあん
兵庫/丹波 明正堂 水まんじゅう
  • 極塞本葛粉を使用
  • 葛と合う特製こしあん
  • なめらかに溶ける
岩手/岩泉 中松屋 水まんじゅうと龍泉洞の水セット
  • しっとり濃厚な中松屋特製の”栗あん”入り。
  • 一緒に食べる龍泉洞の冷たい水がセットに。
静岡/熱海 菓子舗 間瀬 水まんじゅう
  • ほんのり笹の葉が香る上品さ
  • 小豆の風味、甘さ控えめのこしあん
  • のど越し爽やか
東京/豊洲 茂助だんご 水饅頭市場かご
  • こしあん・マンゴー・ブルーベリーの3種
  • マンゴーの果肉や、ブルーベリーの食感も楽しめる
  • 涼しげな竹かごに入って手土産にも◎

食べ比べを楽しむために

  • よく冷やす明正堂も勧めるとおり、冷蔵庫でしっかり冷やすことで、あんの甘みと生地の食感が際立つ。
  • 水ごとすくう中松屋のように、器に水(氷水)を張ってすくい上げると、見た目にも涼やかで特別感が出る。
  • 温かいお茶と合わせる編集長セコのおすすめは、あえて熱いお茶と一緒に食べること。冷たさと温かさのコントラストで、より涼を感じられる。
  • 五つを一度に並べる色や透明感の違いを見比べながら食べれば、ちょっとした「和菓子の利き比べ」気分に。

この記事で紹介したお店

  • シン・金蝶堂(岐阜/大垣)
  • 明正堂(兵庫/丹波)
  • 栗菓子処 中松屋(岩手/岩泉)
  • 菓子舗 間瀬(静岡/熱海)
  • 茂助だんご(東京/豊洲)

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