京都/乙訓辻山久養堂
京都の乙訓(おとくに)といわれる歴史あるエリアのひとつ、長岡京市で店を構える「辻山久養堂(つじやまきゅうようどう)」は、2024年にオープンした新しいお店。と思いきや、実は明治に創業し「向日神社」の参道脇で親しまれた、4代にわたり100年の歴史ある老舗和菓子屋だった。約20年前に閉店したお店を、現在の店主辻山さんが一念発起し立ち上げたという。
色鮮やかな渦巻き状の和菓子「源氏巻」。その時代、お正月のお祝い事に食べられていた名物を、試行錯誤を繰り返し味を再現していった。昔の名残はそのままに、現代風に食べやすいサイズ(昔は今の倍の大きさだったとか)に、できるだけ体に優しいものを使いたいと、赤色はビーツでアレンジしている。そのかわいさから、「昔にこんな和菓子があったのか」と今でも魅力を感じる。
天然の天草を100%使用した糸寒天、水飴、鬼ザラ糖と白あんを一緒に炊き上げた羊羹で、北海道産の大手亡豆のこしあんを包んでいる。白あんのなめらかな舌触りと控えめな甘さが、見た目以上にさっぱりとした味わいでおいしい!今のサイズにしたのも、1個だけではなくどの味も楽しんでほしいという思いから。
辻山さんの前職は長年、金融機関に勤めていたという異色の経歴。50歳を機に退職を決意し、新たな挑戦をしたいと店舗を復活させた。「まさか自分が和菓子屋になるとは想像もしていなかった」とのことだが、今は復活を喜ぶお客様の声に、地元の人たちに愛されていたという実感と、特別な縁に引き寄せられたのではないかとやりがいを感じているという。和菓子屋が減少している今の時代に、和菓子文化を次世代に残していく挑戦とパワーを応援せずにはいられない。
店舗情報
| 店名 |
辻山久養堂 |
|---|---|
| 住所 |
京都府長岡京市滝ノ町2丁目2-6 |
| 電話番号 |
075-955-2657 |
| 最寄り駅 |
阪急京都線西向日駅から徒歩7分 |
| 営業時間 |
10:00〜17:00 |
| 公式HP |




