福岡/福岡市花月堂寿永

福岡市中央区春吉にある明治22年(1889年)創業の「花月堂寿永」。初代が長崎から釜山へ渡り和菓子屋をはじめたことがはじまりという。戦後に帰国し、現在の博多に店舗を構えている。路地裏に佇む知る人ぞ知る老舗和菓子屋。

2代目考案の「福うめ最中」は、代々家族で受け継ぐ製法でできた代表銘菓。ふっくらとした愛らしい梅の花のフォルム。上品な甘みに白あんならではのすっきりとした後味。これは白あんの最中の完成形と言いたいおいしさ。

製法、素材はとてもシンプル。白あんは手芒豆を丁寧に練り上げ、艷やかでほどよい粘りにする。そこへふっくらやわらかに蒸した金時豆を潰さないように軽く練り合わせる。白あんとの相性がよい香ばしい皮に包んで出来上がり。

4代目、5代目の五島さんは、「家族だけで受け継いできたものは大切にしながら、時代に流されず守る味と新しい味をつくっていきたい」と話す。最近では新しい味とかわいいパッケージが目を引くミニ羊羹が、若い人にも注目されている。両方の味の楽しさを見つけてほしい。

店舗情報
店名 |
花月堂寿永 |
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住所 |
福岡県福岡市中央区春吉2丁目7-20 |
電話番号 |
092-761-0278 |
最寄り駅 |
JR線博多駅より徒歩15分 |
営業時間 |
10:00〜18:30 |
公式HP |